ふくしのおもちゃ箱

おもちゃと療育、障がい児や高齢者福祉、ときどきウクレレ

*

マンカラは子どもも高齢者も楽しめるゲーム!ルールや戦略

   

ムスメの通う放課後等デイサービスでは「マンカラ」というゲームが流行っていて、白熱した闘いが繰り広げられているようです。

 

ムスメは学校でも、休み時間に支援級に遊びに行って、折り紙で作ったおはじきを入れる箱を使ってマンカラをやっています。

 

 

マンカラはボードゲームのイベントなどでも取り上げられていたのを記憶しています。

そんなわけで、子どもたちが熱中する「マンカラ」というゲーム、最近我が家でも買ってやってみたので、このサイトでも紹介していきたいと思います。

 

 

マンカラのルーツ

 

マンカラは、海外の広い地域に古くから伝わっているゲームで、アフリカや中近東、東南アジアなどにも及んでいるようです。

 

ゲームの名称の由来はアラビア語から来ているそうですが、「マンカラ」という言葉の響きは日本語っぽい感じもして、日本でも広く受け入れられそうな雰囲気があります。

 

遊び方は、全世界で100種類以上にもなるのだとか。
まあ、世界に広まっていくうちに、ルールが二転三転して伝わってもいきそうですね。

 

遊ぶのに必要な道具は、2列のに並んだ穴が6つ並んでいるボード(器が12個あってもできます)と、ビー玉やおはじきなどの均一の大きさの個体です。

販売されているマンカラのおはじきは、一般的なおはじきよりも丸っこい感じがします。
入れ物の中からおはじきを取り出すゲームなので、丸っこい方が取り出しやすいのでしょうね。

 

マンカラウッド折りたたみMancalaボードゲームクラシックゲームの旅行ゲーム
マンカラ 折りたたみMancala

 

世界標準のルール「カラハ」

 

先ほど世界でルールは100種類以上と書きましたが、「世界標準」として行われているルールは「カラハ」と呼ばれているルールです。

ムスメが放課後デイや学校でやっているルールはカラハではありませんが、決まり事が少ないルールの方が知的障がいのある子や、高齢者にも受け入れやすいから、カラハを採用していないのだと思います。

 

カラハは世界標準のルールなので、まず最初に紹介しておきます。

  ~カラハのルール~

 

攻略 放課後デイ

 

1 まず、各ポケット(穴)に4個ずつ石(おはじき)を置きます。

 

2 上の図の1~6までがAさんの陣地です。(実際のボードに番号は書いてありません。)

 

3 ジャンケンをして先行、後攻を決めます。

 

4 ここでは先行をAさんとします。

  Aさんの陣地1~6までのどれかのポケットの石をすべて手で取り、取ったポケットの右隣りのポケットに一つずつ石を置いていきます。

 

ここで注意点ですが、相手のゴールに石は入れてはいけません。

手に取ってある最後の石が自分のゴールに入ったら、再び自分の手番となり、同じように続けます。

手に取ってある最後の石が自分のゴール以外のポケットに入ったら、相手の手番となります。

 

5 AさんBさん交互にプレーを繰り返していきます。

 

注意点1:ここで、カラハならではの注意点ですが、自分の陣地のポケットに、石が一つもないところ最後の石を入れた場合、最後に入れたポケットに対応する相手方陣地のポケットに入っている石のすべてと、最後に石を入れた自分のポケットの石を自分のゴールに入れることができます。
対応する石が、相手方のポケットにない場合は、自分の石をゴールに入れることはできません。

 

下の図を例としますが、Aさんの番として、Aさんが1のポケット石を動かした時、5の何もないポケットに最後の石が入ることになります。
その場合、そのポケットの向かい側、Bさんの5のポケットの中の石7個と、自分側の5に入れた石1個を自分のゴールに入れます。
次は相手の番となります。

 

全部ゴールへ

 

6 ポケットに石が全てなくなったとき、ゴールに入っている石の数が多い方が勝ちとなります。

 

カラハの終わり方ですが、自分の陣地のポケットに、石が全くなくなってしまうことがあります。
その場合、自分が選択できるポケットがなくなるので、相手方のポケットの石を全て、相手方のゴールへ入れ、ゲーム終了となります。

 

下の図を例としますが、Aさんの番として、Aさんのポケットには石が全くありませんので、終わり方のルールにより、Bさんの陣地のポケットに入っている13個は、全てBさんのゴールに入り、Bさんは13+12=25個で、Bさんの勝ちとなります。

 

ゲームの終了

 

詳しくは、以下の動画をご覧ください。

 

簡単なルール「ベーシック」

 

老人や小さい子供は、できるだけルールの数が少ない方がよいので、上記に紹介した「カラハ」よりも簡単な方がよいかもしれません。

 

公益財団法人 日本レクリエーション協会が紹介している遊び方の一つに、「ベーシック」というのがありますが、こちらは早く自分の陣地のポケットから石がなくなったら勝ちというルールで、上記、カラハのルールに書いた「注意点1」が適用されない形となります。

 

カラハより簡単なルールなので、学童や放課後デイなどでは、「ベーシック」のやり方で遊んでることが多いのではないかと思います。

 

ベーシックで力をつけてから、カラハのルールを覚えてもよいかもしれませんね。

カラハを覚えれば、多くの外国人とも遊べる可能性があるし。(ガーナでは”Oware”というルールが一般的だそうですが)

 

 

マンカラの攻略

 

マンカラに勝つための攻略ですが、我が家も買ったばかりなので当たり前のことしか言えないかもしれません。

 

最後の石が、自分のゴールに入るようにすると、もう一回手番がまわってくるので、ポケットの中の石の数を気にしながら、ピタリとゴールのところで石がなくなるように心がけるのは当然のことですね。

 

そして、マンカラは反時計まわりでポケットに入れていくので、できるだけ右側の石から片づけていくのが効率的かもしれません。
しかし、ゲーム終盤で一気に大量の石を相手からまわされる可能性も秘めており、確固とした戦略が私には未だ見えてこないのです。

 

お役に立てずにすみません。

 

 

きっとたくさんの戦略や必勝法があるのでしょうが、たくさんゲームで遊ぶことで、何かしらのコツを掴めるとよいなと思っています。

 

 

ボードゲームとしていろんな種類が販売されているマンカラ

 

マンカラは、手作りや100円ショップの容器でも用意できますが、収納や片づけの面では市販品を買うのもよいかと思います。

 

木にガラス玉が落ちる音がなかなかよいので、木製の市販品も雰囲気作りができます。

 

はじめの方に紹介した折りたたみのものは2,000円弱のお安いものですが、日本レクリエーション協会が販売している4,100円モデルも以下に紹介します。

 

マンカラ (DX版)
マンカラ (DX版)

 

 

そして最大4人で遊べるマンカラ・パーティーですが、マグネットでボードを組み合わせることで、3人や4人でも遊べます。

 

マンカラ・パーティー
マンカラ・パーティー

 

マンカラ・パーティーの4人での遊び方は、わかりやすい動画を見つけたので、以下に紹介します。

 

 

あと、幻冬舎から2018年11月23日発売予定の「マンカラ・カラハ」があります。
マンカラは海外製が多い中、幻冬舎はよく知られた日本の出版社なので、品質はある程度期待できそうな気がします。

 

マンカラ・カラハ
マンカラ・カラハ

 

 

 

マンカラは世界的に知られた伝統のゲームなので、一家に一つくらいはあってもよいかもしれませんね。

 

私も、ムスメに勝てるようにたくさんプレイして、強くなりたいです。

 

 

 - 福祉施設とおもちゃ