ふくしのおもちゃ箱

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ハンモックで感覚統合!放課後デイに気軽に導入できる遊具

   

以前、私が勤務していた放課後等デイサービスに、アウトドア用品の自立式ハンモックがありました。

 

子どもたちにとても人気で、いつも順番待ちでした。

 

小規模だからこその自立式ハンモック

 

私が勤務した二か所の放課後デイの内の一つは、児童発達管理責任者の方が大学院で児童発達についての学位を取得した方で、感覚統合についての知識も豊富でした。

 

ハンモックを大人がゆらしてあげる療育は、療育センターでは定番ですが、小規模な放課後デイなどでは、なかなか導入に躊躇してしまいますね。

 

賃貸物件で放課後デイを経営しているところも多々あるでしょうし、天井や壁に穴を開けるタイプのハンモックが設置不可能な建物もあるかと思います。

 

アウトドアショップなどによく売られている、自立式のハンモックは、天井からつり下げられるタイプよりも揺れ幅は少ないかもしれませんが、それでも、子どもたちはけっこう楽しんでいます。

 

アウトドア用品は、折り畳んでしまえるものが多いので、療育内容によって、出したりしまったりできて便利ですね。

 

感覚統合としてのハンモック

 

自閉症スペクトラム障がいなど、発達障害の子には、様々な感覚の未発達がみられることがあります。

 

例えば、ADHDによくみられる多動は、平衡感覚の鈍さが根底にあると言われています。

 

平衡感覚は、耳の奥にある三半規管で認識しますが、そこに強い刺激を入れようとする「自己刺激行動」として多動が生じてきます。

 

 

ハンモックに話を戻しますが、ハンモックは、包まれて揺られされることで、固有覚(自分はどこにいるのか)と前庭覚(自分はどこへ行くのか)、触覚に働きかけ、感覚統合として効果的なものです。

 

ハンモックを動かすことで、自分の体が傾く様子やスピードを感じることができます。

 

ハンモックをゆらす力や方向を変えることで、スピードや傾きが変わりますが、「ゆっくりと、じっくりと、調節的に」という感覚を育てるには、ハンモックのゆらし方をいろいろ変えてみるとよいです。

 

大人が「ことりことり」のわらべ歌を歌いながらゆらしてあげるのも楽しいと思います。

 

♪ 「こーとりことり  向こうのお山へ飛んでいけー」

 

わらべ歌を知らない方もいるかと思いますが、リズムが心地よい歌ならなんでもよいと思います。

 

歌い終わりで順番を待っている次の子への交代がスムーズにいったので、大人が歌いながらゆらしてあげるのはオススメです。

 

Amazonで評判のよい自立式ハンモック

 

検索すると、実にいろいろな自立式ハンモックが紹介されていますが、評価がたくさんついているものは、価格が安く、なおかつデザイン性と機能性のよいものということでしょうか。

 

Wecamture 自立式ハンモック 3Way 耐荷重350Kg ハンガーラック 室内外兼用 ポータブル 折りたたみ 専用キャリーバッグ Wecamture

自立式ハンモック

7,999円とお安いハンモックですが、耐荷重量350kgとなかなか頑丈な作りです。

組み立ても簡単とのこと。

 自立式ハンモック ゆらふわモック 【折りたたみハンモック】 (ブラウン×ブラウン)

 自立式

ゆらふわモック

その名も「ゆるふわモック」という気持ちよさそうなネーミングの自立式ハンモック。
耐久重量は330kg。スタンドとネットの色の組み合わせが豊富な中から選べます。
プライム会員でなくても送料込み8,980円なのはうれしいです。
キャリーケースのデザインもいいですね。
組み立ても簡単とのことです。
 Sifflus(シフラス)【安心の日本ブランド】 3WAY自立式ポータブルハンモック SFF-04  Sifflus(シフラス)
3WAY自立式
ポータブルハンモック
Sifflus(シフラス)は安心の日本ブランドで価格は19,980円です。
骨組みが木目調なので、優しい色合いをお求めの方にはよいと思います。
設置場所を広くとらないと足先や頭をぶつけるとレビューにあったので、購入する場合はスペースに注意ですね。
 MRG ハンモック 自立式 耐荷重 350kg 2層メッシュ 室内 室外 兼用 ポータブル 折りたたみ 日本語説明書付き (ブラウン×ブラウン) MRG
自立式ハンモック
こちらも送料込みで6,780円とお安い商品ですが、耐荷重350Kgで頑丈な仕様になっています。
室内での使用でも床を傷つけないような配慮がされているとレビューにありました。

 

放課後デイでは子どもだけで使用させない

 

見た目の構造を見ていただければ一目瞭然ですが、自分で激しくゆらして乗ろうとするような子もいるので、放課後デイでは大人が必ず付いて使用して下さい。

 

感覚統合のような療育目的の場合は、大人が付くのは当然のことなので、人員配置的に難しい場合は、設置しないほうがよいです。

 

職員が少ない日や多い日があったりとマチマチの施設もあるでしょうし、利用する子どもが少ない日と多い日で差がある施設もあると思います。

 

そんなときこその「折りたたみ式」で、面倒でも、出し入れはしっかりやるべきです。

 

「今日は使ってはいけない日!」と言っても、目の前にある限り、遊ぼうとする子はいるものですから。

 

 

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