巨大版もある!「キャプテン・リノ」のレビュー
キャプテン・リノ(Rhino Hero)は2014年におもちゃ美術館でグッド・トイに選ばれたボードゲームです。
我が家もたまに遊んでいますが、厚紙のビルが積まれていく見た目の面白さもあり、評価されている理由がわかるような気がします。
箱の中身はこんな感じ
11.5×18×4cmの外箱に収まっているのは、「屋根カード」31枚、折り曲げる「壁カード」28枚、土台カード1枚、キャプテン・リノ(人形)です。
「屋根カード」を「床カード」と表記しているサイトも多々ありますが、英文の説明を見ると”roof card”と書かれているので「屋根カード」が正しいと思います。
現在の代理店の「すごろくや」のサイトによると、日本仕様のパッケージは「すごろくや」で制作していて、日本語版の遊び方説明は、元の正規代理店によるルール間違いが訂正されているとのことなので、あちこちで見かける「床カード」という誤表記は、前の代理店さんによるものなのでしょうか。
後述しますが、「キャプテン・リノ」には巨大版がありますが、通常版は204グラムと軽くて持ち歩けるし、テーブルゲームとしてもやりやすいので、通常版で事足りるかと思います。
かわいい(?)リノの人形ですが、サイズはH3cm×w2cmほどなので、小さいお子さんがいらっしゃるお宅など、くれぐれも無くさないようにお気を付け下さい。
リノの人形がないと、ゲームの面白さが半減してしまいますからね。
もともとはドイツのゲームですが、日本語版は説明書もちゃんと日本語で書いてあります。
箱には所要時間が5~15分と書かれていて、説明書には10~15分と書かれていて、違いがあるのが気になるところですが、カードを高く積み上げていく要素のあるゲームなので、ヘマをして早く崩してしまったりすれば5分で終わることもあるだろうし、粘り強く丁寧に積み上げていけば、15分かかることもあるかと思います。
ルールはいたって簡単
「キャプテン・リノ」は2~5人で遊ぶゲームです。
まず、1枚だけある「土台カード」をテーブルの真ん中に置きます。
土台カードは裏表で難易度が変わってきますが、初心者のうちは、壁を立てる線が「 」に見える方を上向きにするとよいかと思います。
そして31枚ある「屋根カード」を裏向きにしてよく混ぜ、メンバーそれぞれに5枚ずつ配ります。
(もし、2人だけで遊ぶ場合は、「屋根カード」は7枚ずつ配ります。)
配られた「屋根カード」は、自分の方に表面を向ける状態にして、まわりの人に見られないようにします。
余った「屋根カード」は、山札として土台から離れたところに置いておきます。
(ゲームの最中、「屋根カード」の隅に「+1」と書かれたカードに対面することがありますが、そのときに山札から1枚とることになります。)
「壁カード」も土台から離れたところに置いておいて、誰でも手で取れるようにしておきます。
さて、準備はOKなので、いよいよゲームの開始です。
一人ずつ時計まわりで順番がまわります。
最初の人は、説明書には「もっとも近日に良いことをした人」が最初とありますが、普通にジャンケンで決めてもよいと思います。
順番が最初の人は、「土台カード」の線にそって、「壁カード」を立てます。
「壁カード」を立てるときは、カードを曲げる角度に気を付けて、できるだけ下の線に沿うようにします。
「壁カード」を立て終えたら、手札の「屋根カード」を1枚選んで自分が立てた「壁カード」の上に置きます。
次の順番の人は、前の人が置いた「屋根カード」に従います。
前の人が置いた「屋根カード」の隅に書かれた印を見て、自分がどうすべきか判断するのですが、詳しく説明書にも書かれています。
この印のついた特殊なカードは、ライバルを攻めることができるため、バランスゲームでありながら、ウノのような要素も含まれていて楽しいのです。
何も印のついてない「屋根カード」と遭遇した場合は、置いてある「壁カード」を立てていき、その後、自分の手札の「屋根カード」を置き、次の順番になります。
自分の手札(屋根カード)を早く減らして無くなった人が勝ちとなります。
手札が無くなる前に、みんなで立てたビルを倒壊させた人は負けとなり、その時点で手札のカードが一番少ない人が勝ちとなります。
(同じ枚数の人がいたら、印つきの手札がたくさん残っている人が勝ちになります。)
「壁カード」をすべて使い果たしてしまうことは、稀にしか起きないようですが、ルールでは、「ありそうにない」おめでたいこととして、全員がスーパーヒーローとなるそうです。
「キャプテン・リノ巨大版」について
前述した「キャプテン・リノ巨大版」ですが、品切れの後、再生産はされないようです。
なぜ再生産されないかというと、あまりに大きすぎて、遊びにくいからだと思います。
最長で3mくらいになるそうなので、足台やイスなどに乗らないと、壁を立てていくのも困難になります。
もはや高すぎて子どもは遊べず、「テーブルゲーム」や「ボードゲーム」といった範疇ではなくなっています。
イベントか何かで使うのが目的なのでしょうか・・・。
あまり現実的なモノではないので、紹介はこのくらいにしておきます。
その他に「キャプテン・リノ」の拡張版として「キャプテン・リノ:スーパーバトル)」がありますが、まだプレイしたことがありません。
概要を見る限りでは、子どもやお年寄りにもわかりやすいのは通常の「キャプテン・リノ」だと思うので、できるだけそちらをオススメしたいところですが、「キャプテン・リノ」が大好きすぎる方などは「キャプテン・リノ:スーパーバトル)」に新たに手を出してみてもよいのかもしれませんね。