ルールは簡単!どうぶつしょうぎ(ごろごろ、大きな森へとステップアップ)
2016/02/12
東京おもちゃ美術館3階「ゲームの部屋」にも置かれている「どうぶつしょうぎ」。
我が家ではムスメが5歳頃に買いましたが、8歳の今では本将棋もできるようになりました。
対象年齢が3歳と書かれていますが、おもちゃ学芸員のシフトのときに、プレイしている親子さんたちを見る限りでは、3歳ではまだ少し早いかな、という気がしています。
もちろん、発達の早い3歳児もいますから、それぞれのお子さんの段階に応じて判断するとよいですね。
難しそうなイメージのある将棋ですが、「将棋ってだいたいこんなかんじ」という感覚に幼児期から触れることができるのが、幻冬舎エデュケーションから発売されている「どうぶつしょうぎ」です。
子どもへの将棋の普及を目指し、女流棋士の北尾まどかさんがルールを考え、同じく女流棋士の藤田麻衣子さんがデザインを担当したそうです。
シンプルながら、ルールを考えた人もデザインを考えた人もすばらしいと思います!
ルールはいたって簡単!
各コマに印されている点の方向にだけ進めて、対戦相手のライオンくんを先に取った方が勝ちです。
盤面は3×4の計12個のマス目を使います。
ゲームをはじめるときの駒のポジションは以下の画像の通りです。
「ひよこ」の駒の裏側には「にわとり」が描かれています。
本将棋で「歩」が「と金」(ときん)になるようなものなのですが、ひよこ以外の駒に絵が描かれていないところが本将棋と違ってシンプルなところかもしれません。
以下、Wikipediaに掲載されているどうぶつしょうぎのルールを引用します。
使用する駒は、「ライオン」「ぞう」「きりん」「ひよこ」の4種類である。将棋と同様に、プレーヤーは交互に盤上の自分の駒の一つを移動させるか、または、次に述べる自分の持ち駒を盤上の空いているマスに置く。
駒を進めたいマスに相手の駒がいる場合、その駒を取って持ち駒にすることができる。持ち駒は、自分の手番で自由に使える。取った「にわとり」を使うときは「ひよこ」で打たなければならない。
相手のライオンを取る「キャッチ」か、または、自分のライオンを相手陣の1段目に移動させる「トライ」(移動した次の手でライオンが取られる場合は除く)で勝利となる。千日手(手番が全く同じ状態が3回現れる)は引き分け。
将棋のような禁じ手(反則)はなく、「二ひよこ」(将棋の二歩に相当)や「打ちひよこ詰め」(将棋の打ち歩詰めに相当)、敵陣1段目のひよこ打ち(行き所のない駒)も反則ではない。
どうぶつしょうぎには、ルールを記した「あそびかたBOOK」も付属されているのではじめての方も安心です。
いろんなラインナップがある「どうぶつしょうぎ」
我が家にもある、盤が紙製の「どうぶつしょうぎ」の他にも木製など、最近はバリエーション豊かなラインナップとなっています。
我が家は数年前に買ったので、その当時はこんなにバリエーションがなかった気がするのですが、どうでしょうね・・・?
盤が紙といっても、大分厚みがあり、強度もそこそこあります。
盤は29.3cm×18.9cmの折りたたみ式。
8個の駒は木製で、4cm×4cm(D1.5cm)。手の小さなお子さんにも持ちやすい大きさです。
全体の重さは445gで、後で紹介する「おでかけどうぶつしょうぎ」よりは重いですが、安定感があって、じっくり遊ぶにはちょうどよいと思います。
箱は、中に段差がついていて、駒がすっきり収納できます。
以上が我が家にある、盤が紙製「どうぶつしょうぎ」についての説明ですが、他のラインナップも以下に紹介しますね。
「おでかけ どうぶつしょうぎ」は駒がマグネットになっていて、おでかけしても駒をなくさない工夫がされています。
盤は小さくできていて、大きさが17cm×10.9cm(D15cm)。
重さは145gでiPhone6sと同じくらい。まさにポータブル!
お友達のおうちに持って行ったりするのにちょうどよいですね。
続いては、木育指向の方におすすめのどうぶつしょうぎ「 どうぶつしょうぎ 特選」
木の温かみを感じますね~。
駒・駒入れ・盤のすべてが国産(三重県・岡山県産)ヒノキを使用しているのだそう。
木の風合いを生かすため、表面塗装はしておらず、印刷には舐めても安全なインクを使用しているそうです。
盤のサイズは30cm×19cm(D1.5cm)なので、紙製の「どうぶつしょうぎ」とほとんど変わりませんね。
ただし全体の重さは962gなので、盤が紙製「どうぶつしょうぎ」の2倍はあります。
重さがあると、盤の安定感がより高まるという良さもあるのかもしれません。
高級感もあり、贈答用にもいいですね。
駒がぴったり収まる箱もよい感じです。
本将棋のセットにも高級なものがあるし、「特選」の存在は意義のあることだと思います。
東京おもちゃ美術館のように、木製のものに囲まれた空間にマッチしそうですね。
「どうぶつしょうぎ」からのステップアップ
より本将棋に近づけるためのラインナップもちゃんと用意されています。
私のムスメの場合は、「ゴロゴロ将棋」を地域のイベントで教えてもらったので、「どうぶつしょうぎ」から「ゴロゴロ将棋」へとステップアップしました。
「ゴロゴロ将棋」とは、5×6のマス目で、王金銀歩の4種類の駒を使った将棋です。
最近まで知らなかったのですが、「ごろごろどうぶつしょうぎ」というのもあるんですね。
「ごろごろどうぶつしょうぎ」の説明を、幻冬舎エデュケーションのサイトから以下に引用します。
「どうぶつしょうぎ」の世界が広がり、新しく仲間が増えました。
進む方向に印のついたわかりやすい駒で、将棋の「金」と「銀」にあたる「いぬ」と「ねこ」の動き方を、楽しく自然に覚えることができます。
「ひよこ」と「ねこ」は相手のエリアまですすむとパワーアップ。みんなで力を合わせ「ライオン」をつかまえよう!
より本将棋に近づいた感じの「ごろごろどうぶつしょうぎ」。
「いぬ」「ねこ」の駒もかわいいですね。
「ごろごろどうぶつしょうぎ」の盤の大きさは32cm×24cmで、「どうぶつしょうぎ」より少し大きめです。
重さは508gで、持った感じは「どうぶつしょうぎ」とそれほど重く感じない気がします。
対象年齢は6歳からですが、「どうぶつしょうぎ」を難なくプレイしているお子さんであれば「ごろごろどうぶつしょうぎ」は何歳でも大丈夫な気がします。
「ゴロゴロ将棋」の次に私のムスメがステップアップしたのが、くもんの「スタディ将棋」でした。
「どうぶつしょうぎ」と共通しているのが、駒に進む方向が書かれているのですが、「スタディ将棋」については長くなりそうなのでまた別の記事で掘り下げたいと思います。
「スタディ将棋」はわかりやすくなっているというだけで、本将棋のルールで遊べます。
駒の形状や表示の特殊さを除けば本将棋そのものです。
「ごろごろどうぶつしょうぎ」からさらに本将棋に近づいた「おおきな森のどうぶつしょうぎ 」というのがあります。
「おおきな森のどうぶつしょうぎ」のルールは、本将棋と変わりありません。
どうぶつはらいおん(王)・きりん(飛車)・ぞう(角)・ひよこ(歩)・にわとり(と金)に加えて、いぬ(金)・ねこ(銀)・うさぎ(桂)・いのしし(香)が対応しています。
盤の大きさは37cm×28cmで「ごろごろどうぶつしょうぎ」よりさらに大きくなりました。
しかし、駒が2.2cm×2.2cmと小さくなりました。
本将棋の駒数は多いので、本将棋と同じ数(40駒)にすると、駒を小さくするしかないのですね。
「おおきな森のどうぶつしょうぎ」の重さは622g。
どうぶつしょうぎシリーズで重さを比べると、「どうぶつしょうぎ 特選」>「おおきな森のどうぶつしょうぎ」>「ごろごろどうぶつしょうぎ」>「どうぶつしょうぎ」>「おでかけ どうぶつしょうぎ」の順番になっています。
「おおきな森のどうぶつしょうぎ」を「どうぶつしょうぎ 特選」のように全てヒノキで作ったら、重さはや金額もゴージャスになるのかなと、ふと思いました。
「どうぶつしょうぎ」のステップアップ、「おおきな森のどうぶつしょうぎ」へ行きついてもよいし、私のムスメのように本将棋に行きついてもよいし、本将棋のルールが習得できるのなら、どちらでもよいのではないでしょうか。