バランスボードが体幹に働く効果!自閉症(発達障がい)などの子どもの療育に
ムスメがお世話になった療育施設にあったバランスボード。
調べてみたら、いろんな種類があって、楽しそうなものがいろいろあったので、ここでも紹介してみたいと思います。
バランスボードの感覚統合的効果
「バランス」という言葉で療育関係者が一番最初に思いつくにが「感覚統合」だと思います。
人の耳の中にある三半規管などは、体の傾きや、揺れ、速さ、回転、重力を感じ取ることができますが、それらの感覚を前庭感覚(平衡感覚)といいます。
広く自閉症スペクトラム障がい(ADHDやLD、アスペルガー症候群など発達障害全般)を抱える人に感覚統合障害(SPD)がみられることはよく知られたことですが、バランスを取ったり、姿勢を立て直すような療育をすることで、前庭感覚の未発達が改善したりします。
姿勢がやたらに崩れやすかったり、座り続けることが難しく、すぐに立ち歩いてあちこちに行ってしまい落ち着きのない多動の子も、前庭覚が鈍いためにこのような症状がおきているといわれています。
私のムスメも幼児期は本当に落ち着きがなく、発達専門の医師に多動な様子を呆れられたりもしましたが、小学校に入ってからは、姿勢の良さを担任の先生に褒められるほどに改善しました。
幼児期は感覚統合を意識して、公園やアスレチックのような所にしょっちゅう連れて行ったことがよかったのかどうかは科学的には立証できないかもしれませんが、個人的には、感覚統合療法が効果をなしたと思っています。
最近では、療育施設だけでなく、保育園や体操教室など、子どもの遊び場にバランスボードが広く取り入れられているのを見かけるので、前庭感覚を鍛えることが子どもの発達に有効なのは、一般化した考えなのでしょうね。
療育としておすすめのバランスボード
シンプルなバランスボードは、フィットネスなどでは取り入れられているので、大人の方も見たことがあると思います。
ウルトラスポーツ バランスボード 体幹トレーニング用 直径37cm
バランスディスクとも呼ばれていて、シンプルな作りになっています。
しかしながら、この見た目では、子どもの「やってみよう」という意欲に火が付かないというか、自分から進んでやってくれるかどうかはわからない感じですね。
ムスメの療育施設にあるのはゲームの要素も兼ね備えたボール(玉)が転がるタイプでした。
木製のバランスボードなので、値段もそれなりにしますが、あたたかみのあるデザインでよいですね。
玉が転がるというゲーム的要素が子どもを「やってみたい」という気持ちにさせるようです。
玉が転がる仕組みになっているバランスボードは海外ではバリエーションが豊富に販売されているようなのですが、日本もで売っていないかいろいろ調べてみました。
はだしバランスボードという商品は海外の療育サイトにも掲載されていたものですが、玉が転がる溝がはっきりしていていいなと思いました。
足を開いたときの幅もちょうどよいと思います。
日本でも開発してほしい!
日本で販売されている商品が輸入品ばかりなので、海外で買うよりも少し値段が上がってしまうのが残念なところです。
(トイザらスにお安くて似たようなのがありましたが、造りが脆弱で、バランスの傾きが微妙な気がしました。)
日本の会社で企画販売をすれば値段がもっと下がるのにねぇ・・・。
Balance Board Double Maze も、見た目がかわいく、幅がちょうど良さそうなバランスボードで、海外のサイトではよく見かけるのですが、日本では正規代理店もないようで、日本のAmazonでは倍以上のお値段で販売されています。
体幹を鍛えたり、療育的効果を前面に出してアピールすれば、日本でも売れる商品となると思うので、日本のおもちゃや遊具の企業の方々、よろしくお願いします。
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