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憧れのマーティン(Matin)のウクレレ

   

先日、ウクレレ教室の発表会があり、参加した他の生徒さんが持っていたウクレレで、気になったものがありました。
よーく近くで見せていただいたら、”Matin”のロゴがあり、ギターの生産でも有名なマーティンであることがわかりました。
音も聞かせていただいたけど、とってもまろやかな音でした。

マーティンのウクレレの歴史

old matin uklele

オータサンをはじめ、クリフ・エドワーズ、ライル・リッツなど多くの名演奏家たちが手にしたマーティンのウクレレは、ウクレレファンにとって憧れの楽器です。
音程の正確さや100年近くたった今でも演奏楽器としての機能を持ち続けている耐久性、フォルムのデザイン、ボディ全体から響いてくる美しい音色、どれをとっても最上級のウクレレと評されています。

マーティンの歴史は、ドイツ生まれのC.Fマーティン(1796~1873)が移り住んだ新天地アメリカで作った小さなギター工房と楽器店から始まります。

ペンシルバニア州ナザレスに住所を移した後、マーティンがウクレレを作り始めたのは1910年代中頃のこと。
最初の試作品はスプルーストップ(木材の種類)でギター並みの堅固なブレース(板を補強するための添え木)を施したため、ウクレレらしい音が出なかったそうです。
そこからマーティンは研究と改良を進め、1916年には商品としてのウクレレを製造することになりました。

1920年代はウクレレの全盛時代で、マーティン社も、本来のギターよりウクレレの生産の方が上回ったほどです。
70年代末に受注生産のみに切り替えるまで、マーティンが作ったウクレレは、20万代以上にも上るそうです。

コア材のウクレレも一時作っていましたが、マーティンといえばマホガニー製が主流です。
マホガニーはコア材に比べると少しソフトなトーンが、メロディを奏でるときにせつない響きになるそうです。
その鳴りの良さが定評のホンジュララス(中央アメリカ中部にある国)産のマホガニーは、現在は品薄で価格が高騰しているそうです。

マーティンは、アメリカのウクレレの金字塔ともいうべき存在です。

Amazonで現行モデルや価格を調べてみた

MARTIN S-1 UKEMARTIN S-1 UKE

MARTIN S-1 UKEは、メキシコ工場で生産されているオール単板マホガニー・ボディのソプラノウクレレです。
ネックジョイントがダブテイル・ジョイント(蟻溝継ぎ)になるなど、高いクオリティで登場したこのウクレレは、マーティンが1916年に初頭に製作したスタイルを彷彿させます。

クロサワ楽器では57,834円でしたので、Amazonの54,000円(送料無料)は大分お安いですね。
レビューも高評価しかないのでさすがマーティン!と言いたいところです。

MARTIN マーティン Ukulele Series テナーウクレレ T1K Uke 【国内正規品】MARTIN  Ukulele Series  T1K Uke

MARTIN Ukulele Series  T1K Ukeはテナーウクレレです。テナーウクレレは、普段、ギターを愛用されている方が小さなウクレレに違和感を感じることなく、ウクレレ本来の響きを活かしながら弾けると言われています。
Matinは、ギターファンからの信頼も厚いので、テナーウクレレはより受け入れやすいのではないでしょうか。

お値段はAmazonで72,360円(送料込み)、島村楽器が72,576円で、どちらもそれほど変わらないですね。
日本ではテナーウクレレのユーザーがソプラノに比べて少ないので、値下げが難しいのかもしれません。

それでも、ウクレレの初心者を脱してくると、大きなモデルも触ってみたくなるので、マーティンのこのモデルはとても気になります。

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