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習い事をやめる時、理由など考えなくてもよい?自閉症児の習い事(2)

      2018/10/17

前回の記事で、ムスメが音楽教室(ウクレレ)をやめることを決意するまでの経緯を書きました。

 

「さあ、やめよう!」と決意したら、あとはやめるだけなのですが、習い事のやめ方についても「正しいやめ方とは?」と考えてしまい、調べたり、家族で話し合ったりしました。

 

やめることを伝えるのは1ヶ月まえから

 

教室側の立場になれば、レッスン枠が急に空くのは迷惑なことだと思うので、月初に「今月いっぱいでレッスンは終わりにしたいと思います。」と伝えました。

やめることが前提で1ヶ月通うのは、良好な関係なら問題ないですが、そうでない場合はギクシャクしそうな感じです。

 

ムスメに、「嫌だったら行かなくてもいいよ」と言ったら、「お金がもったいないから行く」とムスメが言うので1ヶ月通うつもりでいたのですが、教室側から、「ちょうど曲が終わったところで、新しい曲をやっても途中になっちゃうので、預かっていた今月分のお月謝をお返しします」との申し出があり、すぐにやめることができました。

 

教室側も、やめる前提で1ヶ月来られても、レッスンの雰囲気が悪くなりそうで嫌だったのかもしれませんね。

 

習い事をやめた人の体験談をいろいろ読みましたが、「やめます」と伝えて実際にやめる期限まで通った人が、先生に嫌味を言われたり、理不尽に厳しくされた方もいるようです。

その点では、すぐにやめられて我が家は幸運だったのかもしれません。

 

やめる時の理由は考えるべきか?

 

やめる意思を伝えると、「理由を聞かれるのでは?」と思いますよね。

無難な理由を家族で考えたりもしたのですが、ふと、「理由なんて聞かれないかもしれない」と思ったのです。

 

前回の記事で、教室をやめるように決意するまでの経緯を書きましたが、相手はムスメのことが好きではないのです。

好きでない相手が離れていくのは、相手にとっては望ましいことなので、ことさら理由なんて問わないのではないでしょうか。

予想は的中し、「ムスメが教室をやめたいと申しておりますので、すみませんが今月いっぱいでレッスンは終わりにしたいと思います。」と電話で伝えると、受付の人は「わかりました。先生にも伝えておきます。」とすぐに承ってくれました。

 

我が家は相手に好かれてなかったのですんなりやめることができましたが、そうでない場合は理由を聞かれることもあるかもしれませんね。

どんな場合にせよ、子どもが「やめたい」と思っていることをはっきりと伝えるのが一番だと思うのです。
よく「習い事が続かない子は何事も続かない子になる」というようなことを言う人がいますが、学校にズル休みせずに行っていることだって、立派な「継続する力」になっていると思います。

 

こちらがやめたいと言っているのに理由を聞いてくる場合は、「学校の勉強をがんばらせたいので」の一言で大丈夫だと思います。
相手も、「学校」という大きな組織を出されると、それ以上は追及してこないかもしれません。

 

菓子折りを持って挨拶に行くべき?

 

菓子折り

この教室の人には、我が家の子育てについてたくさん否定されたし、ムスメの心も傷つけたので(家で泣いていました)、こちらもよい感情は持っていないわけですが、「目には目を」という報復の考え方はよくないので、人として正しいふるまいをすべきだと思うのです。

 

いろいろ調べたら、習い事をやめるときは、菓子折りを持ってご挨拶に行くのが定番とのことなので、デパ地下で3,000円程度の菓子折りを買い、ムスメも連れてご挨拶に行きました。

 

ムスメにも、「今までお世話になりました」と言うようにあらかじめ打ち合わせていましたが、小学生らしいしっかりとした口調で伝えることができました。
菓子折りを返されても困るので、子どもから渡せば返してこないと思い、ムスメから渡したら、スムーズにいきました。

 

私も、「基本的なことを理解させることができました。今までお世話になりありがとうございました。」と伝えました。

 

多分、このやりとりで3分もかかっていないと思うのですが、拍子抜けするほどあっさりと音楽教室をやめることができました。

 

 

新しい教室はいろいろラクチン

 

隣りの市に、昨年オープンした音楽教室があり、そこでウクレレの個人レッスンが受けられるようなので、新たに通いはじめました。

先生は口調が丁寧で優しそうな先生です。

 

大手楽器メーカーの教室ではありませんが、県内の他の場所で500人以上の生徒さんを教えている教室で、「姉妹校」のような形でオープンしたようです。

すでに他の場所で5年以上の実績があり、経営がしっかりしていそうなので、「オープンしたばかり」でもそれほど不安は感じませんでした。

 

先生は雇われている方なので、先生が退職してしまうと他の先生にかわってしまうことも今後あるかもしれませんが、以前の教室のように、経営者=先生だと、こちらが追い出されることにもなるので、その点では気楽です。(こちらからやめるように仕向けられたような気がしているので)

 

発表会も参加しやすい会費で、バンドとセッションさせられることもなさそうなので安心です。

新しい教室のためか、受付の人がいないのも我が家にとってはプラスのことです。(受付の人に嫌味を言われたトラウマがあるので)

 

あと、レッスンの振り替えができるのがとてもありがたく、以前の教室は先生の都合と夏休みしか振り替えが認められていなかったので、予定が立てやすくなりました。
こんなによいことずくしなら、もっと早くに教室をかわっていればよかったと思うのでした。

ムスメのウクレレライフ、再始動です。

 

 

関連記事:習い事をやめる時、理由など考えなくてもよい?自閉症児の習い事(1)

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