福祉施設(高齢者、放課後デイ)でもカーリング!ルールも簡単。感覚統合も?
平昌オリンピックで注目されていたカーリング競技ですが、氷のない室内の床でも楽しむことができます。
わが家の近くの福祉会館のイベントでカーリングを娘とやったことがありますが、座った状態でできるので、高齢者など、車いすの方も十分に楽しめるスポーツだと思います。
今、カーリングが熱い!
もぐもぐタイムなど、平昌オリンピックではカーリングの話題がメディアで報じられる機会はとても多かったですね。
女子のカーリング選手の見た目の可愛さや、「そだねー」などの和気あいあいとした雰囲気も、メディアから愛される理由だと思います。
藤澤五月選手も韓国の人気女優パク・ボヨンに似ていると話題だったり、トリノとバンクーバー出場で、オリンピック経験も豊富な本橋麻里選手も明るい性格でメディアを楽しませてくれるし、楽しい話題に事欠かないカーリング女子。
豊富な話題性で、カーリング競技に興味を持った方も多いのではないでしょうか。
各地のスケートリンクで子供向けのカーリング教室が開かれたり、人々に「やってみたい!」と思わせる雰囲気のある競技だと思います。
ですが個人では、カーリングの道具を買ってまで、なかなかできないと思うので、そんなときこそ大勢で集まって楽しめる福祉施設にどんどん取り入れていくべきだと思ったのです。
カーリングの道具があるだけで、「あのオリンピック競技のカーリングが!」とテンションが上がりそうです。
室内の床でもできるカーリング!
私が福祉会館で実際にやったカーリングは、床に専用のシートを敷いて、パックを滑らせていくような仕様のものでした。
Amazonで探してみたところ、以下のようなものが見つかりました。
スライドカーリング セットの内容は、シートが1枚、パック(黒・白)が各5個で合計10個、スティックが2本となっています。
シートの大きさは、幅が1mで長さが3.5mです。
デイサービスなどの室内で使用するにはちょうどいい大きさですね。
スティックの長さは82cmで重さが約180g。
軽量と言われている折りたたみ傘が220g程度なので、スティックは傘より軽いです。
この重さなら高齢者でも大丈夫そうですね。
ストーンの大きさはФ75mm×t25mmなので、一般的などら焼きよりも少し小さめといったところでしょうか。
ストーンは約150gなので、力のない人でも簡単にスライドさせることができそうです。
価格もAmazonだと29,800円とそれほど高額でもないので、福祉施設で購入するのにハードルは高くないと思います。
(定価は38,000円 )
スライドカーリングの遊び方!
ルールはいたって簡単。
対面に立って(車いすなどの場合は座って)、スティックでストーンを押し出していくように、すべらせます。
向かい合ったそれぞれが交互にストーンすべらせて、センターに残ったストーンの点数を競います。
ストーンをぶつけて、相手のストーンを弾き飛ばしてしまってもかまいません。
人数や参加者の状態によって、やりやすいルールに変えていくこともできると思います。
感覚統合としてのカーリング
当たり前の話ですが、カーリングというのは、ストーンをダーツの的のような円(ハウス)の中心のちょうどよい位置に近づける競技です。
この「ちょうどよい位置」というのが難しく、ストーンを滑らせるときの力や角度を調整していかなければいけません。
発達障がいのお子さんの中には、コップの中の飲み物をよくこぼしてしまうお子さんや、モノの扱いが雑だったり、「ねえねえ」と相手の肩を軽く叩いているつもりが、相手に痛みを与える強い叩き方だったりするような、手の動かし方や力の調整がうまくできていないお子さんがいます。
体の動かし方や手の力のコントロールがうまくいかな背景として、「固有覚」という感覚の未発達があります。
この「固有覚」をよりよく発達させる感覚統合として、カーリングは適しているように思います。
「このぐらいの力だと、ストーンはこのぐらい動く」と体に覚え込ませていく過程が、感覚統合に役立つような気がしました。
子どもたちとカーリングをやるときは、「もぐもぐタイム」を入れておやつの時間を設けるのも楽しそうですね。
卓上ゲームもあるよ!
指先ではじくタイプの卓上カーリングゲームが、Amazonで販売されています。
他にも海外製の卓上カーリングセットが日本のAmazonで販売されていますが、レビューを参考にした限りでは、シートを丸めて収納するタイプだと、シート自体に重さがない限り、シートにくせがついてしまって平らな面を確保できないようなので、卓上カーリングとしては上記のタイプがよいように思いました。
海外のAmazonのサイトだと、豊富な種類の卓上カーリングゲームが見つかります。
送料を考えると、日本のAmazonのものとそう大差なかったりしますが。
社会福祉協議会などでもカーリングセットを導入しているところが増えているようなので、床の上でプレイするタイプのカーリングは、今後も広まっていきそうですね。