ふくしのおもちゃ箱

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福祉(介護)職員のストレスはうつを呼ぶ?

   

介護職=過酷という図式が世間でよく言われていますね。
私の職場はデイサービス(通所介護)なので夜勤もないし、基本は契約している曜日と時間だけなので、入所施設よりは労働時間が過酷ということはありません。
わりと規模の大きな社会福祉法人のためか、ベテラン職員も多く、ほんの数人を除いては穏やかな人がらの職員ばかりなので、介護職について世間でよく言われているような、同僚間での人間関係の大変さというのもありません。

それでも、ストレスフルな環境だなぁと思うのは、少数の利用者さん(特に男性)からの暴言や怒りを向けられることでです。
自分に非があるのなら仕方ないけれど、たいがいの理由が、「こんなことで?」というようなことばかりなのです。

集団の中の少数派をどうするか

高齢者の怒り

私の勤務先のデイサービスは、多く日で40人くらいの利用者さんがいるのですが、午前中は工作(クラフト)や書道などのレクをやり、午後からは体操やゲームなどのレク、夕方からはクイズや雑学といった内容のレクをやっています。

午後のレクの後におやつの時間があり、そのときにテレビをつけることが多いのですが、このテレビが争いの元凶。

歌謡曲のDVDを見たい方、相撲や野球などのスポーツが見たい方、いろいろいるのですが、多数派の意見を取り入れてチャンネルを変えると激怒する方がいます。
皆さんのご意見を聞いてからチャンネルを変えたり、DVDを再生するわけですが、多数の意見といえども納得がいかない方がいて、私は怒鳴られたことが何度かあります。

怒鳴るのは男性がほとんどで、女性で怒鳴る方はあまりいないのですが、一生懸命、仕事をしているのに怒鳴られるのだから、それはもう、心がズキズキ痛み、ぽきんと折れそうになっていまいます。

福祉(介護)職員はお給料をもらっているのだから、少しのことは我慢すべき?

理不尽に怒鳴られたりしたとき、「お給料をもらっているのだからガマン、ガマン」と言われそうですが、私の職場はボランティアの要素がたくさんあるところなので、「お給料のため」と割り切れるような単純な気持ちの整理はできそうにありません。

労働基準法に違反しているのかもしれませんが、利用者さんのケアプランに目を通したり、書類を記入したりすることは勤務時間にはできず、高齢者のための歌や体操を覚えたり、工作の下準備をしたり、クイズを考えたり、といったことも自宅でやらなければならず、ボランティアなのです。
タイムカードもなく、自筆の出勤表だけなので、残業必須の職場であっても残業は申請できません。
社会福祉法人がみな、このような勤務環境なのかはよくわかりませんが、とてもお金のためと割り切ってできる仕事ではないと思います。

私は自分の子供が福祉のお世話になっているので、それを感謝の気持ちで社会に返していこうと思って福祉の仕事をしています。
お金のためだけだったら、自宅での持ち帰り仕事が全くない、もっと気楽なバイトをしますよ。

高齢者は脳の萎縮とともに、怒りのコントロールも難しくなる?

医学博士の加藤俊徳さんは次のように述べているそうです。

「高齢者の脳は、使っていない範囲がどんどん増えていき、それに伴って脳の機能が衰えていきます。それゆえ物事に対する理解力が低下して感情的にイライラしやすくなる。一方で、老化によって、脳内の感情をコントロールする部分が縮み、怒りの感情を抑制することが難しくなります。理解力の低下と感情を抑制できなくなることが車の両輪となり、暴走老人を生むのです」

高齢者が怒りをコントロールしにくいのは理解できますが、怒りを抱えている人たちとしょっちゅう顔を突き合わせて仕事するのはなかなか大変なものです。
できるだけ先回りして、怒りを回避するようにしているわけですが、予想もつかないようなことで怒られたりするので、本当にびくびくものです。

勘違いによる怒りというのもやっかいで、利用者さんの一方的な勘違いで、「自分だけみんなと同じサービスを提供してもらっていない」と訴える人もいるし、どんなに気を付けていても、利用者さんの怒りというのは完全には回避できません。

職員がストレスをコントロール

自分の「怒り」タイプを知ってコントロールする はじめての「アンガーマネジメント」実践ブック
自分の「怒り」タイプを知ってコントロールする はじめての「アンガーマネジメント」実践ブック

「アンガーマネジメント」なんて言葉が少し前からメディアで言われてきていますが、自分に怒りを向けてくる人に対してにそんなことを言っても仕方ないですね。
もちろん「アンガーマネジメント」は、人が社会生活を送る上で必要なことだと思いますが、他人に求めるものではありません。
あくまで自己啓発の範疇です。

なので、私たち職員の側がストレスをコントロールする他ないわけです。
ストレス発散のために気分転換や息抜きといったことも挙げられれますが、福祉(介護)職員はプライベートの時間が犠牲にされていることも多々あると思います。

私は、「ゆっくり気分転換する時間もないけど、なんだかすごくストレスフルだ!」と感じたときはサプリメントを飲んだりしています。

スーパー B デイリー ストレス+(副腎疲労予防 / 活力支援サプリ)[海外直送品]
スーパー B デイリー ストレス+(副腎疲労予防 / 活力支援サプリ

活力を維持するためのなビタミンB群や、ストレスに耐性をつけるロディオラと呼ばれるハーブ、ストレス時の副腎疲労と免疫力低下から体を守るビタミンCからなるサプリなのですが、飲んだ一番の感想としては、疲れはとってくれる気がします。
仕事の疲れを翌日まで持ち越さないので、私の体質には合っていそうです。

Amazonの評価がよかったので、お試しのつもりで飲んでみたのですが、どっと疲れているときには効果を感じています。

まあビタミンBはチョコラBBなど一般的なサプリにもなっているので効果はよく知られているところですが、ロディオラというハーブ成分は抗鬱の効果もあるそうで、抗うつ薬の代替サプリとして最近、アメリカでも人気なのだそうです。

私は他にもいろいろサプリメントを飲んでいるので、心底疲れているときにしか飲みませんが、「これがあれば大丈夫」というお守りのような感じです。

サプリメントも飲みつつ、私、いつまでこの仕事を続けられるかしら?と自分の限界に思いをはせる日々です。

今日は愚痴のようなブログですみません。

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