ボディーイメージを発達させる!トンネルをくぐりぬけよう!
2018/02/23
ボディーイメージという言葉は、醜形恐怖症など「自分の見た目を気にしすぎる」ことで語られることが多いですが、療育の分野では、「自分自身の体のことをうまく把握できていない」といった感覚統合やビジョン・トレーニング(視機能トレーニング)を前提とした話でよく使われる言葉です。
今回はボディーイメージを発達させる療育やおもちゃについて紹介したいと思います。
ボディイメージが未発達な状態とは?
たとえば、脳性まひや脊椎損傷などで、下肢を動かすことができないお子さんが、自画像を描いたとします。
そうすると、足を描かない子が多くみられるのだそうです。
なぜそうなるのかというと、足を使うことがないないために、自分の足についてのボディイメージが、身体意識として形成されていないからだと考えられています。
自閉症スペクトラム障がいの子は、ボディイメージが未発達だとよく言われることですが、体をどこかにぶつけたり、モノをなくしやすく、動作が雑になる子が多いかったりします。
自分の体のサイズや動き方を十分に把握できておらず、手足や体の力の入り加減が実感しいくいといった固有覚のトラブルや、姿勢や重心のかたむきが感じ取りにくい前庭覚のトラブル、体の位置関係や輪郭が実感しにくいといった触覚のトラブルがあることが背景となっているようです。
またぐ、くぐる、よじのぼるなどの体験をする!
私のムスメも幼児期に、療育センターでトンネルや平均台、フラフープなどを使ったサーキット遊びをしていました。
横浜市緑区の「霧が丘公園こどもログハウス(きりっ子ランド)」へよく連れて行って、のぼったり、くぐったりといった経験を増やすよう心掛けていました。
きりっ子ランドは床下が低い地下道のようになっていて、体を屈めないと通れない箇所がたくさんあり、くぐりぬけの療育にうってつけの場所でした。
家でもくぐりぬけ遊びができるように、プレイトンネルを買いました。
プレイトンネルは気軽に「おうち療育」ができるし、たためるし、カラフルなのがいろいろあるのでいくつかご紹介しますね。
ハイハイの練習にもプレイトンネル!
療育的なことばかり書いておりますが、プレイトンネルはハイハイの練習のために購入される方が圧倒的に多いかと思います。
目的はなんであれ、体を動かす遊びは大切ですね。
IKEAのトンネル&テントセットですが、秘密基地感覚でテントが好きなお子さんてけっこういるので、セットで買うのもよいかと思います。
(トンネル長さ: 145cm 直径: 46cm)
(テントサイズ:W72×H72)
ジグザグチューブはIKEAのプレイトンネルより約45cm長いです。(トンネル長さ: 181cm 直径: 45cm)
広いおうちにお住まいの方なんかは長いのもよいかもしれませんね。
ボールハウステントセットはテントからテントへという移動手段として自ずとトンネルを通るしくみになっているので、飽きずに長く遊べそうですね。
ボールプールも感覚統合のツールとしては有名で、療育センターや特別支援学校などでも取り入れています。
ボールプールは手の先から足の先まで刺激や視覚的な色の刺激が入っていく効果があるようです。
ボールハウステントセットは連結すると長さ273cm、奥行90cm、高さ100cmとなるそうです。
ボールは150個入っていて、なめても大丈夫な「エバボール」とのこと。
専用の収納バッグがついています。
ボールハウス・ファントンネルセット 室内・室外 どちらもOK!
あえて「室外でもOK」と表示しているボールハウス・ファントンネルセットですが、それだけ耐久性が高いということなのでしょうか。
連結すると長さ約:280cm、奥行約:72cm、高さ:91cmとなるそうです。
こちらもなめても安全、「エバボール」が200個入っていて、専用収納バッグがついてくるとのことです。
Amazonの商品説明にボールを入れて遊ぶ「ネットつき」と書かれていますが、レビューを読む限りでは、ネットはついていないそうです。モデルチェンジして、古い情報を掲載しているのかもしれませんね。
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