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「マトリョーシカとロシアの玩具」展で間違い探し?東京おもちゃ美術館企画展

   

ただ今の東京おもちゃ美術館の企画展は「マトリョーシカとロシアの玩具」。
同企画展、昨年も行われましたが、今年は4月10日まで展示されます。(2016年1月11日~4月10日)
私もおもちゃ学芸員のシフトの後、ゆっくり展示を見てきました!

マトリョーシカとロシアの玩具

ロシア国立玩具博物館てどんなところ?

今回の展示は、東京おもちゃ美術館の姉妹美術館である、ロシア国立玩具博物館(Художественно-педагогический музей игрушки)の提携記念として企画されたそうです。
東京おもちゃ美術館とロシア国立玩具博物館の分化交流は1980年代からはじまりました。

ロシア国立玩具博物館

ロシア国立玩具博物館はセルギエフ・ポサード(Сергиев Посад)という首都から80kmほど離れたところにあります。
セルギエフ・ポサードは、世界文化遺産にも指定されているトロイツェ・セルギエフ大修道院という、ロシア最大の修道院があることでよく知られた場所です。
この大修道院の創立者、聖セルギーは森の中に住んでおり、木からおもちゃを作ったのだそうです。
時を経て、セルギエフ・ポサードの多くの人も木のおもちゃを作り始めました。
大修道院を訪れる巡礼者たちは、お土産として木のおもちゃを買うようになり、セルギエフ・ポサードの木製おもちゃ作りが盛んになったのだそうです。

ロシア国立玩具博物館には世界最古のマトリョーシカが展示されているそうです。

世界最古のマトリョーシカ
↑ ロシア最古のマトリョーシカ

 最古のマトリョーシカはとても穏やかな表情ですね。
ロシア国立玩具博物館で実物を拝見したいものです。

「マトリョーシカとロシアの玩具」の見どころ!

ロシア国立玩具博物館に所蔵されている玩具が並んでいるということもあり、ロシア文化がお好きな方にはお薦めの展示です。
様々なマトリョーシカの他、仕掛けのある木工玩具、民族人形や陶器人形、木製の教育玩具などが展示されています。

私が気になった展示を以下にご紹介しますね。

アクセサリーとしてのマトリョーシカ

上の画像ですが、マトリョーシカのビッグ鉛筆、インパクトあっていいな~と思いました。
ファミレスで満席のとき、入口で空き待ちの名前を書くところにこの鉛筆が置いてあったら「おぉ!これは!」という気分になりませんか。(私だけ?)

あともう一つ、ものすごーく気になったのは・・・

ビートルズのマトリョーシカ

私はわりとビートルズが好きだったので、学生のときにすべてのアルバムのレコード(CDの時代でしたが)を持っておりました。
でもね、だからこの展示が気になったというわけではないのです。
よーく、説明書きのところを見て下さい。
「1970年代に最も人気のあったイギリスの歌手4人組」というところ。

「歌手4人組」って表現、なんかいいですね。
「楽器はやらんのかい!」と誰かにつっこんでほしいのでしょうか。

あと、気づく方はすぐに気づくと思いますが、「1970年代に最も人気のあった」というところ。
1970年頃、ビートルズは解散しましたね。
1960年代の間違いなんでしょうけど、誤字なのか、ほんとにこれを書いた人が勘違いしていたのか謎です。
1970年代で最も人気のあったイギリスのバンドって誰だったかな、と思わず考えてしまいましたよ。
レッド・ツェッペリンあたりでしょうかね。

大きさの順も、なんだか気になりますね。人気順なのかな。
リンゴが・・・小さい・・・。

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