インクジェット、レーザープリンタに対応した色画用紙で業務効率化
私は高齢者の通所施設(デイサービス)に勤務しておりますが、指先を使ったレクリエーションとして、クラフトなどを利用者さんに提供することがあります。
いつも新しい内容のクラフトを考え、準備するのが大変だったりします。
今回の記事は、クラフトを何とか業務効率化できないかと、あれこれ考えたことを紹介します。
高齢者には色画用紙がベスト
今まで、いろんな制作物を提供した経験から思うことは、高齢者の方は色紙(折り紙)よりも色画用紙のほうがよいということです。
一般的な色紙は片面にだけ色がついていて、もう片方の面が白いです。
薄いピンクや黄色などだと、どっちが色の付いた面なのか、わからない方がけっこういるからです。
その点、色画用紙は両面が同じ色なので、ウラオモテを間違えても制作にそんなに影響が出なかったりします。
「両面折り紙」という、両方の面に色がついたものもありますが、お店で簡単に入手できる両面折り紙は、それぞれの面で違う色のことが多いです。
赤の裏が黄色だったりするのですが、お花の制作などではどうも使いづらいです。
「両面同色折り紙」というのも販売されていますが、店頭ではなかなか手に入りにくかったりします。
また、折り紙を折るのも、簡単な折り方でも、なかなか折れない方が多いです。
「空間認知」の面で機能が下がってきているのか、折り方を示しても、紙の上下、左右がわからなかったりするので、結局、職員がほとんどを手伝うことになったりします。
そんなわけで、制作には色画用紙を使うのがベストだと悟ったのです。
色画用紙はプリンターでも使えた方がよい
クラフトで使う色画用紙ですが、当然、職員が色画用紙に切り取るための下書きをしなければなりません。
以前の記事でお花のクラフトパンチの有効性について書きましたが、クラフトパンチのバリエーションの中にはないお花や、貼り絵以外の制作物のパーツを切り取ることもあるかと思います。
私の勤務しているデイサービスは、比較的大型のところなので、多くの利用者さんにクラフトに取り組んでいただくために、制作物のパーツがたくさん必要だったりします。
なので色画用紙に直接、印刷したり、コピーがとれたりすると作業の効率化が図れると思うのです。
例えば、下のような桔梗の制作をするとします。
桔梗に必要なパーツは下の画像のような感じです。
(桔梗のパーツ、必要な方もいるかもしれないので一応、pdfファイルをリンクしておきます。桔梗の花pdf、桔梗の花の真ん中 pdf、桔梗茎と葉pdf)
上のような桔梗のパーツを色画用紙に印刷できるとよいわけですが、一般的な色画用紙はプリンタやコピー機に対応していないので、対応する専用紙が必要です。
プリンタに対応する色画用紙
Amazonなどネットでは容易に入手できます。
私が実際に使ったことがあるのは、「大王製紙 色上質紙 特厚口」という用紙ですが、豊富な色数から選べるのがよいです。
紙厚は0.15mmなので、一般的な色画用紙よりは少し薄いのですが、その分、ハサミで切りやすいという利点もあります。
レーザープリンタ、インクジェットプリンタ共に対応しているので、クラフト以外の掲示物の制作にも使えて汎用性が高いです。
一般的な色画用紙に近い厚みをご要望の場合は、長門屋商店の「クレヨンカラー」という色画用紙があるのですが、紙厚0.18mmで、こちらもレーザープリンタ、インクジェットプリンタで使用できます。
Nagatoya 色画用紙 クレヨンカラー A4 10色アソート(各色2枚×10種類)計20枚
プリンタ対応の厚紙も便利です
当然のことながら、色画用紙でなく白い厚紙も、デイサービスなどでは使用頻度が高いもので、プリンタ対応だと業務効率化に役立ちます。
コクヨの厚紙用紙は厚さ0.22mmでケント紙のような質感の紙で、両面の印刷もできるし、100枚で684円というお安さ。
お正月に絵馬を印刷したり、利用者さんのバースデーカードを印刷したりと幅広く重宝しています。
発色もよく、解像度の高い写真などもキレイに印刷できます。
ペーパークラフトをダウンロードできるサイトがいろいろありますが、コクヨの厚紙用紙で作ると強度もあってよいと思います。
上のようなクラフトパーツを印刷できるサイトはたくさんあって、切り取って組み立てると以下のように立体的になります。
素晴らしきプリンタの世界ということで、人手不足のデイサービスも、用紙を変えるだけで業務効率化という提案でした。