自閉症スペクトラムで中学受験?
2019/01/02
ブログの記事にするようなことかな~と思いつつ、現在の私にとって、日常的に大きく振り回されていることでもあるので書いてみようと思いました。
荒れている小学校
ムスメの通う小学校の、ムスメが在籍する学年は、大分荒れておりまして、この対応に親としてはかなりの時間を割かなければなりませんでした。
ムスメは1年生~3年生は特別支援級、4年生からは通常級に在籍するようになったわけですが、ムスメの学年が荒れているので、通常級での学校生活にいかに慣れていくかということよりも、どこかへ避難しなければ、ムスメは二次障がいなど、この先ひどいことが起こるのでは、という懸念も出てきたのです。
我が家は一人っ子だし、私自身が小学生の身分だったのはウン十年前なので、ムスメの学年が荒れているのか、それともイマドキの小学校がこんなものなのかという判断が最初はできませんでした。
昨年、私の母の体調がよくなかったときに、ムスメを私の実家の近くの小学校に通わせてはどうかと思い、実家近くの小学校の見学に行きました。
田舎の小学校なので、そんなに大きな期待もしていなかったのですが、実際に見てみてびっくりしました。
子どもたちが静かに先生の話を聞いているのも驚きなのですが、発言をする際も、先生から「何か質問はありますか?」と、発言の機会を与えられたときに、手を上げて指された子が発言をするので、勝手に話し出す子は皆無でした。
最初、「この子たちは神童か何か?」と思ってしまったほどでしたが、さらに驚きの光景を目にすることに。
先生が子どもたちに注意事項を言った直後に、声をそろえて「ハイ!」と元気に返事するのです。
ムスメの学校では見られない光景でしたので、私はかなりの衝撃を受けました。
ムスメと同学年のクラスの授業を全部(3クラス)見ましたが、どのクラスも同じように静かでした。
ムスメの学校では、子どもたちが授業中に私語をするのはあたりまえで、何か思いつくと、子ども達が勝手に発言をしています。
子どもどうしの喧嘩で授業が中断することはしょっちゅうだし、4年生のときのクラスは、担任の先生だけでは手に負えず、教頭先生や主幹の先生などが教室に入ってトラブルの仲裁をすることも多々ありました。
今年のクラスは、他の先生が手を貸さなければいけない状況はありませんが、授業中の喧嘩さえ起きなければ、うるさくてもよしとしているような、先生たちの諦めが見てとれるような気がしています。
中学受験を決意
実家近くの小学校を見学し、ムスメの通う小学校がいかに酷いかを実感したわけですが、夫婦でも話し合い、住民票を私の実家に移して、実家近くの小学校に通おうか、という案をはじめにムスメに持ちかけてみました。
しかしムスメは、「今の学校はうるさくて乱暴で意地悪な男子が多くてすごく嫌だけど、新しい学校に行っても、すでに仲良しのグループが出来上がっているだろうから、入っていけないと思う」というようなことを言って転校を受け入れませんでした。
在籍が支援級から通常級にかわって、既に出来上がっている通常級の人間関係の中に入っていけないムスメは、休み時間は支援級の友達に会いに行ったり、図書室に行ったりして過ごしています。
転校ではないのだけど、支援級から通常級への移動は、転校と同じくらい、人間関係を築くのがムスメにとって難しいことだったのかもしれません。
そこで、小学校が附属していない私立中学を受験することをムスメに提案したところ、それについてはムスメはすんなり受け入れました。
附属の小学校がない中学校なら、入学した全ての子が、一から人間関係を築くことになるので、仲良しグループもできていないし、ムスメにとっても友達ができるチャンスが巡ってくるかもしれません。
思春期の高校受験は自閉症スペクトラムのムスメにとって大変かも、と前々から思っていたので、中高一貫で、附属の小学校がなく、難易度が高すぎないという条件で学校を探すことにしました。
発達障害に理解のある私立中学もあるけれど
星槎など、発達障害に理解があるという学校も存在していますが、ムスメが受験する学校として候補からは外すことにしました。
ムスメは小さい頃から療育し、いろんなことを克服してきたので、自閉症スペクトラムといっても現在は特に集団生活で困ることはなくなってきています。
支援級にいても、放課後等デイサービスにいても、対等につきあえる関係はなく、どこかまわりの子に対して「手加減」してつきあっているようなところがあります。
ゲームの勝ち負けの際、なかなか負けを受け入れられない子がいるので、支援級や放課後デイの子とトランプをやってもつまらないと言うし、まわりの大人から、支援者としての役割を求められることも多々あり、あまりにしょっちゅうだとムスメも心が疲れてしまいます。
将来、ムスメが福祉の仕事に関心を持ったら、障がいのある子のサポートを学んで仕事に就くということもあり得るかもしれないけれど、ゲームでわざと負けなければならなかったり、子どもとしての楽しみを奪われてしまうのは可哀想なので、中学は、定型発達の子が多くいる、平和そうなところを探すことにしました。
そんなわけで、しばらく受験モードの我が家ですが、この冬、いくつかの学校説明会にも足を運び、候補が固まってきたので、学校選びについては別の記事でもう少し掘り下げてみたいと思います。
関連記事(1):適度な難易度の中学受験。自閉症児の勉強スタンス。
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