手探り遊びで感覚統合!たっちゃん げす -Touch&Guess-
2018/02/23
感覚統合につながる遊び、いろいろありますね。
わたしのムスメも発達障害のある子なので、地域の療育センターにも通ったし、家庭でもいろいろ療育してきました。
今、ふりかえると、幼児期の療育の大半は感覚統合に関わるものだったような気がします。
今回は感覚統合に役立つおもちゃをご紹介!
感覚統合とは?
感覚統合という理論は、ジェーン・エアーズという作業療法士が1970年代に考案しました。
感覚統合機能になんらかの障がいのある子どもは(自閉症など発達障がい)、外界から受ける様々な情報を統合していくことに困難があるという考えに基づき、感覚統合療法を行うことで、感覚統合に障がいのある子どもの感覚処理機能を改善させることを目的としています。
感覚統合療法というだけで、ありとあらゆる方法があるわけですが、東京おもちゃ美術館などに置かれているような一般的なおもちゃの中で、感覚統合につながりそうなものの一つをご紹介したいと思います。
手探り遊びはどんな効果がある?
手探り遊びとは、袋や箱の中に手を入れて、中に入っているものを言い当てる遊びです。
手探り遊びがどんなお子さんに向いているのかというと
・ボタンの留め外しが苦手
・のりや粘土、砂などを触るのが苦手
・箸が上手に使えない
といった感じの苦手さをもっているお子さんです。
指や手でものに触れて、大きさや素材などを区別することで、触覚の識別系が働きます。
目で見ながら作業するときより、感覚が研ぎ澄まされているという実感が持てるようになります。
手先でものを触り分けることで、緻密な作業をすることが上手になっていきます。
粘土やのりのぬるぬるした感じ、芝生や砂のチクチクした感じ、布や金属の感触などに強い拒否反応があるお子さんの場合、それらが和らぐこともあります。
市販ではどんなおもちゃがある?
袋や箱を用意して、その中に積み木やブロック、様々な素材の日用品などを入れることもできますが、手探り遊びのためのおもちゃもいろいろ販売されています。
ムスメが幼児だった頃は、「りったい!やわらか!かるた動物園」というおもちゃで手探り遊びをしていましたが、このおもちゃ、今は販売されていないようです。
「りったい!やわらか!かるた動物園」は小児科専門医で医学博士の加藤俊徳先生の監修のおもちゃで、当時、加藤先生の著作を読んだりしていた影響もあって買いました。
動物の名前もおぼえられて、かるたにも使えて、なかなかよいおもちゃでした。
おもちゃインストラクターの講座を受けたときに紹介されたおもちゃにも手探り遊びのおもちゃがありました。
「森のあそび道具シリーズ たっちゃん げす -Touch&Guess-」というおもちゃですが、2002年のグッド・トイに選ばれました。
森のあそび道具シリーズ たっちゃん げす -Touch&Guess-
ボックスの中にブロックを入れて、プレートと同じブロックを探すゲームです。
手探りで探すところまで、まだできないような段階のお子さんは、プレートにブロックを入れる型はめ遊びだけでも楽しめます。
単純な形でもけっこう難しいので、手探り遊びは子どもから大人まで楽しめる遊びですね。
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